「走れメロス」を科学的に検証してみた。
空想科学読本?だったかな?
それに書いてあったのが、印象強すぎて授業の際には伝えています。
おそらくメロスが最高速度で走っていたであろうこの場面…
「道行く人を押しのけ、はね飛ばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その酒宴の真っただ中を駆け抜け、酒宴の人々を仰天させ、犬をけとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も速く走った。」
メロスはこの場面でどのくらいの速さで走っていたのだろうか。
検証してみようか!
まず初めに言いたいのが、太陽は動かないということ。
これはコペルニクスが唱えた地動説から明らかだ。
(地動説とは太陽を中心とし、地球がその周りを回っているという考え。)
つまり、ここでいう沈んでゆく太陽の十倍の速度とは、地球の回転(自転)する速度の十倍ということ。
めちゃくちゃ速いんだよ!!!
走れメロスの舞台はイタリア南部にあるシチリア島。北緯37度の位置にある。
※計算しやすいように北緯45度とする。
で、
北緯45度での地球一回りは約28000km。
今いる地球は28000kmを24時間で回っている。
この速さの10倍ということは2.4時間で地球1周できる速さだ!
この速さが、28000÷2.4=約12000 になる。
つまり、メロスは時速12000kmの速さで走っていた!
秒速でいうと3.2km。早すぎてもう訳わからないね。
そんな時速12000kmがどれほどすごいかというと、
・新幹線こだまの約40倍の速度
・100mを1秒以下で走れる。
・メロスの半径2kmに衝撃波が発生。範囲内の窓ガラスが割れる。
こんなにも凄い!でも、そんな速さで走るならメロスの身体もかなりダメージを受けるはず、、
でも、メロス本人が受けた影響は
1.2、3度口から血が噴き出る
2.呼吸ができなくなる
3.服がほとんど脱げる
これだけ!笑笑
それに対して、他人に与えた影響は、
1.押しのけた人
→ 時速12000kmで押されて即死
2.跳ね飛ばされた人
→ 1600km吹き飛ぶ(東京から沖縄)
3.蹴飛ばされた犬
→ 12000km吹き飛ぶ
(東京からオーストラリアを通過し南極到達)
かなりの人に迷惑をかけてるよね!!
でもその中で1番被害少なかったのは、
4.酒宴の人たち
どんな被害ですんだかというと、
仰天する
だけ。
この被害の差ね!笑笑
そして最後に…
村からシラクスの町までは十里。
つまり約40kmの距離。
この距離を時速12000km、秒速3.2kmで走ると、
40÷3.2=約12.5
つまり、最初から本気で走っていたとすると、
約13秒でシラクスまで着くことができるんだ!
結論
・メロスは最高速度時速12000kmで走る超人。多分ターミネーター。
・結構な数の人々を死傷させている。下手すりゃ王よりひどい。
・メロス寝すぎ。
ということだね!
今は色々な検証もあるから、是非色々調べると面白いですね😂